東京モーターショーに行ってきました。
95気まぐれ日記先日、東京モーターショーに行ってきました。
以下、たぶん興味のない方(興味がある人は同業者さん以外あまりいないとは思いますが)には全く面白くない、
なに言ってるのか解らない話題になってしまうと思いますので、余程マニアックな方以外は読み飛ばしてもらっても結構です。
いきなりのわけのわからないアングルからの写真で申し訳ありません。
自動車ガラス業者からの視点で各自動車メーカーのブースをみると、
今後のガラスに関する自動車のデザインで顕著になってくる傾向は3点。
①アッセンブリー化
②形状の複雑化
③高機能化
以上の3点だと感じていますが、①アッセンブリー化を示しているのが上記の写真群。
アッセンブリー化ってなんだろうってことになりますが、
ガラスとモールやルームミラーを取り付けるミラーベースなどが最初から一体になっているものという感じです。
従来はガラスと周りのモールは別物という考え方でしたが、最近のデザインはクルマの各部位の凹凸はなるべく少なくしてフラットな曲線
(平坦な曲線?そんな言葉オカシイかな?)で一体感がありますが、ガラスもそのデザインの一部として、
緩やかなカーブを描くように出来ていて、モール部分の凹凸を嫌っているような気がします。
↑の写真のエスティマの後継モデルなんか顕著だと思います。
ガラスもクルマのデザインの一部にするためには、あまりゴツいモールなどの附属部品が飛び出ててはオカシナものなのです。
一昔前の金属製のメッキモールなどのように、それ自体が存在感を持ってはいけないようです。附属部品はデザインを損なう余計なモノとして、
無くすか、可能な限り減らしているような気がします。
高機能化と重複してしまう部分もありますが、ほとんどがミラーベースがガラスに取り付けられています。
わざわざアッセンブリーにすることで複雑化し、コピーを防ぐ狙いもあるのでしょう。
次に②形状の複雑化です。
こんなのや
こんなの見てると、『素材はガラスで大丈夫か?』と寒気すら感じます。
『せっかく決めポーズとってもらったんだけど、
オネェさん見てるんじゃないんだよな~』と思いながら写真を撮ってましたけど、
ここまで曲線のあるガラスになると、その施工性も考えてしまいますが、歪みは大丈夫なのかと。
この辺の球体のようなクルマのプロトタイプはいずれもまだポリカーボネイトかアクリルで作られてたようだし、かなりの歪みがありましたけど、
実際に商品化されたらどうなるのか?
そして、複雑とは少し違うかもしれませんが(施工性から言うと複雑なんですが)、ホンダやシトロエンなんかが顕著でしたが、
ガラス採用面積が広くなっています。
↑の写真のように、ルーフ部までガラスというクルマもありました。
施工は大変そうです。
デザインとしては目を惹きますが、車内環境としてはどうなんでしょう?冬場でもかなり暑いですよ。
まさか全面『クールベール』や『エンジェルガード99』のような断熱ガラスを採用しようってわけじゃないと思いますけど。
そして③高機能化です。
①アッセンブリー化と重複する内容かもしれませんが、ほとんどのフロントガラスには、ミラーべースが採用されて、
従来のようにルーフからルームミラーが垂れ下がっているというデザインが少なくなっています。ルームミラーはガラスに取り付けられています。
(正確にはミラーベースがフロントガラスにアッセンブリーとして取り付けられていて、
ミラーベースにルームミラーを取り付けるということです。)
その他には、レインセンサー(雨滴感知ワイパー)、GPS、赤外線カメラなどが着いていたりして、
従来のガラスの用途とは別の昨日がや配線が附属されていました。
こんなのもありましたね。
看板としての使い方ですので、特に新車として採用されるということではないですが、全てのガラスがスクリーンとなっていて、
ガラスに動画が再生されているんです。
よく見ると、ガラスがスクリーンとして製品になっているのではなく、
どうやらガラスにスクリーンになるフィルムを貼り付けているようでしたので、『な~んだ。』というものでしたが、近く、
似たような商品が出るとか出ないとか・・・。
車内のDVDと連動して後ろのガラスにスクリーンとして再生されれば面白いですよね?「誰に見せるんだ?」ってツッコミが入りそうですが、
商用として看板に使うには人目を惹きますね。
まぁ、最後のはちょと余分ですが、近い将来の自動車ガラスのデザインや機能の方向性としてはこんなものではないかと思います。
スイマセン、マニアックな視点で。
P.S.
スバル・ブースの裏で、ドライビング・シミュレーションがありました。
ラリーゲームの実車版みたいなもので、極秘事項ということで事前に他言できなかったのですが、外装は、ほぼチーム・
アライとしてPCWRCを走るものと同じような設定で、後ろのピラー部分には、弊社のステッカーも貼られていました。
ブースの裏の日の当たらない場所で(明るいとプロジェクターの画面が映らないので必然的に暗い場所になるのですが)、
ひっそりと目立たず置いてあったのですが、なんと90分待ち。写真だけ撮ってきましたが、
運転に合わせてクルマも上下斜めに動くというもので、製作中にチラッと運転席からの光景を拝見しましたが、おそらく、
気持ちが悪くなるくらい、実際に運転した気になってしまうと思います。アーケードゲームにこんなのあったらスゴイです。まぁ、
スゴイ高額なゲーム機にはなると思いますが。
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