計画停電が全国で起こったら
未分類ここのところのTV局各社を中心としたマスコミの震災関連の報道を視て、懸念していることがあります。
それは、『すでに全国規模での計画停電が決まってるんじゃないか?』ってこと。
なんだかあまりにも予告的で覚悟しなさい的な報道で、東北・関東だけではない、西日本にも及ぶ全国規模の計画停電が既定路線なんじゃないかと思ってしまいます。
もしこの夏、全国規模で計画停電が起こったら・・・、西日本の同業者の皆さん、想像つかないでしょ。仕事になりませんよ。売上げは当然のように激減しますよ。
なにしろ、お客様がストップしてしまいます。B to Bの取引きに頼ることの多いこの業界、いくら自社が準備を整え、ガラス交換の準備をしても、お客様がストップしてしまったらどうにもなりません。
電話は携帯電話に転送すれば大丈夫でしょう。ただ、見積りや在庫確認ができません。伝票発行もできません。PCはもちろん、思ってもみないものが電気に繋がっていたりします。3月の時は、有事だったから理解が得られました。夏場の電力不足は長引きます。例えば7、8、9月の3カ月毎日数時間止まってしまったら・・・。
でもまだ我々は良いのかもしれません。知り合いの飲食関連の会社を営んでいる方や、お客様で仲卸しをやってられる方などは、『もう神頼みしかない』とまでおっしゃっています。3月のように、気温が高くない時期であれば、2~3時間の計画停電はなんとか持ちこたえられたけど、夏場にそれだと冷蔵物や冷凍物は全て廃棄になるだろうと予想しています。特に魚など生鮮物を取り扱っている業者さんは深く悩まれています。自社で発電機などインフラを整備しようと考えても、多額な設備投資になるし、発電機の製造は全く間に合わないということで・・・。ただでさえ病原性大腸菌流行りの時に、冷蔵設備が使えないというのは致命的。
そして、一番深刻なのは、製造業ではないでしょうか?
電力の不安定さと円高で、このままでは世界に誇る日本のモノづくりはダメになるでしょう。
技術力不足とか、需要の落ち込みとか、従来の自助努力で乗り越えられるかもしれない危機ではなく、まったくもって自分の力ではどうにもならない、かつ自社や関連業界の原因ではない理由により産業が落ち込むというのは、あってはならないことだと思います。
でも、電力不足の次には、消費税や所得税の増税がやってくるんですよね。
中小・零細は持ち堪えることが出来るのか。
節電は良い事ですが、経済活動に打撃を与えるような電力供給停止は避けなければいけません。
コメントを残す